医療・食品ブログ

はじめまして、医療関係者のシンイチと申します。当ブログでは医療・食品をメインに書いていきたいと思います。

ゲノム編集食品

こんにちは、シンイチです。

 

 お久しぶりの投稿になりますが、

第12回目はゲノム編集食品について書いていこうと思います。

 

これまで遺伝子組み換え食品について書いてきましたが、

今回はなんとゲノム編集食品なるものが出てきます。

 

ゲノムとは、DNAのすべての遺伝情報のことで、

gene(遺伝子)とome(総体)を合わせた造語になります。

 

ゲノム編集は、生き物がもともと持っている「自分の遺伝子」の配列を変えることで、

その個体に多様性を持たせることができるようです。

 

一方、遺伝子組み換えは、自分の遺伝子ではなく、他の生物の遺伝子を自分の遺伝子に組み換えることです。

 

似ているようで少し違いますが、自然界には存在しない、人為的に作られたものであることは同じです。

 

このゲノム編集食品が、

2019年の夏から国内で販売されるとのことです。

 

また、厚生省は、このゲノム編集食品では、安全審査をしなくても

国に届け出をするだけで販売してもよいと報告書でまとめています。

 

遺伝子組み換え食品の安全性が疑問視される中で、

ゲノム編集食品も安全性がわからないまま販売されることになります。

 

ゲノム編集食品では、

栄養価の高いトマトや、アレルゲンの少ない卵、涙の出ないタマネギなど

が作られているようです。

 

また、ゲノム編集は医療にも使われていて、

中国では、ゲノム編集した双子が生まれたというニュースが話題となっています。

 

ゲノム編集により、頭のいい人間や足の速い人間を作れたり、

医療分野では自己免疫疾患やエイズに耐性を持たせることができると謳っています。

 

これだけみれば、

倫理的な問題は別として、

良いこと尽くしのように思えますが、

 

僕はそうは思えません。

 

近代医療のところでも少し触れましたが、

人の体というのは、恒常性を保つようにできています。

 

たとえば、体から皮脂がでるのは、皮膚の表面を守るためです。

これをシャンプーやボディーソープで必要以上に取ってしまうと、

体が皮膚を守ろうとする力で、より過剰に皮脂が出るようになります。

結果、体は余計に汚れやすくなります。

 

医薬品であっても、薬で症状を抑えようとする働きと、

体が恒常性を保とうとする働きが衝突して、

結果的に、離脱症状や禁断症状、薬剤耐性などで

体をより悪くすることになります。

 

そうした体の自然な反応に逆らう事をすると、

結局はなにかしらのマイナス要素が生まれます。

 

それは、今回のゲノム編集も例外ではないと思います。

 

食品や医薬品業界の利権が大いに関わっているとおもいますが、

国内で安全な食品がますますなくなっていくかもしれません。

 

現代では、医学が進歩し、飽食時代と言われていますが、

糖尿病や自己免疫疾患、不妊やガンなどの疾病が爆発的に増えています。

 

医療や食品をしっかりと見極める力が必要になってきます。