医療・食品ブログ

はじめまして、医療関係者のシンイチと申します。当ブログでは医療・食品をメインに書いていきたいと思います。

入浴やサウナが体に与える効果

第10回目は、
入浴によって得られる効果について書いていこ
うと思います。

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日本老年学的評価研究より

高齢者1万4000人を対象とした3年間の追跡調査で、入浴の頻度が週7回以上の高齢者は、週2回以下しか入浴しない高齢者に比べて要介護認定リスクが約3割有意に低い結果になったそうです。

カニズムとしては、入浴によるリラックス効果が抑うつ、認知機能の低下を予防する可能性や、体温上昇によるヒートショックプロテインの産生による抗炎症作用や細胞保護効果をあげています。

熱刺激よって発生するタンパク質で、
傷ついたタンパク質を修復したり、免疫促進、
抗炎症作用、タンパク質の代謝促進などに関与しています。

また、
2015年2月23日のJAMA internal medicine誌より、

フィンランドに住んでいる42~60歳の男性で、定期的にサウナを利用していた2315人を対象にした研究では、

サウナの利用回数が週一回の人と比べて、頻繁(週2〜3回、週4〜7回)にサウナを利用する人では、
心臓突然死、致死的冠疾患、心血管死亡、総死亡のリスクが有意に低い結果となっています。

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入浴やサウナが健康に及ぼす影響は大いに期待できると思います。

しかし、高齢者では、体温や血圧の変動による脳卒中や、転倒のリスクを考慮した上で判断する必要があるかと思います。